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第4話 父子で道を切り拓け!
【第3話 父の決断のハイライト】 父は「耕作放棄地」を再生する、と決断した。 それは、再生のために有限会社原の里の代表をも退くという、不退転の覚悟だった。 そして決断から間もないある日の朝。農園再生の作業がスタートする。 父:ハルオ:「さあ、ついたぞ。ここを再生させるんだ。」 息子:ハルオjr:「どこにあるんだよ?農園は。」 父:「目の前にあるじゃないか。」 ![]() 子:「いや、これは農園とは呼ばないだろ。」 父:「ものわかりの悪いヤツだな。この前も見ただろうが。ここも3年前までは立派な農園だったんだぞ。」 子:「・・・。」 父:「正確にいうと、ここは農園への入り口だけどな。」 子:「うーん。じゃあもしかして…。」 父:「まずは入り口から道の整理だな。」 子:「あー、やっぱり。」 解説:農作業を行うためには、ある程度の広いスペースが必要になります。 現在の農作業は農業用の機械を使用することが普通です。エンジン付きでキャタピラやタイヤで自走するタイプのものも多く、そのための移動スペースも確保しなければなりません。 だから、父子はまず作業用のスペース、移動用のスペースの確保という作業を行わなければなりません。 父:「とりあえず父さんは伸びきった防風林を切って行くから、お前は切ったのを運んでくれ。」 子:「了解。」 解説:屋久島の農地は木に囲まれています。 それは、「防風林」と呼ばれる木の囲いです。屋久島は台風の通り道なので、強風による農作物への被害を抑えるために農作物(果樹)よりも背の高い木で農園を囲い、作物を守っているのです。 「防風」の効果を早く効かせるために成長の早い樹木を植えるのが一般的です。 通常、毎年枝を落として整備を行うのですが、「耕作放棄地」は管理されていない農園のため、成長の早い樹木という特性が裏目に出て、『やぶ化』を早める要因になってしまいます。 ![]() 子:「切った枝がかえって道を無くしてるな…。皮肉…。」 父:「何、片付けば道はできる。しかし、あんまり張り切って仕事すると続かんからな。ボチボチやれよ。」 ![]() 子:「ふー。これで大体4分の一ってところか。」 解説:枝といっても、大きな木の枝ですから大きいものは太さが人間の足くらいはあります。 生木なので水分を含んでいて、重量もなかなかのものになります。 切るといっても、高さや形、生え方がまちまちでそうそうスムーズにはいきませんでした。 また、切った枝を1日中運ぶというのもかなりの重労働でした。 そのため、作業に時間がかかり、通り道を作るだけでも丸2日かかっています。 ~翌日の夕方~ ![]() 父:「ようやく道が出来たな。お疲れさん。」 子:「…しばらくは丸太みたいな枝を運ぶ仕事はいいや…。」 父:「何を言ってるんだ。まだ道が出来たばかりじゃないか。」 子:「え?」 父:「これからが本番だぞ。防風林を処理して日当たりをよくしなきゃいけなんだからな。」 子:「おおう…。」 この程度の作業はまだまだ序章にすぎなかった。 通路の防風林の邪魔な枝を切り落としただけなのだから。 ここから、父子の本当の戦いが始まる…。 次回"第5話 光をさえぎるもの "に続く。 登場人物 ![]() ![]() バックナンバー 第1話 息子よ、「耕作放棄地」を知っているか? 第2話 息子よ、これが「耕作放棄地」の問題だ! 第3話 父の決断 |
3話、4話とポンポンと進んでたんでね!
うーん、、と唸るところが一杯です!!ハルオJr君は屋久島に帰ってまだ1年ちょっとしか経ってないのに、もの凄い勢いで色んなとこと(それも結構ハードなことばかり・・・)が決まっていくわ進んでいくわで。驚き。ハルオパパの本気度もビシビシ伝わってきます。 写真みると尻込みしたくなる程の草、木の生い茂りぶり。。私も草むしりは結構しましたが、そちらは草むしりというより、開拓、開墾。それをパパと二人でたった二日であんなに綺麗にするなんて!!!かっこ良すぎです ![]() 応援しかできないけど力一杯エールを送ります!! ハルオパパ、ハルオJr君、ファイト!! >練馬の加藤家さん
帰郷してからの環境の変化はすごいスピードです^^ それが面白くもあるんですけどね。 島外にいる時は、まさか故郷に帰ってくるなんて思ってもいませんでした。 でも、実際に帰って来てみて、いろんな事を学びました。 これからもイロイロと勉強しなきゃいけないことがたくさんあります。 なぜか、人数的にもタイミング的にも人と先生にものすごく恵まれているので その点が一番幸せだな、と思っています。 農園が再生するその日まで、父と頑張っていきますよ~!! |
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