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屋久島農園再生プロジェクト

第57話 2012年10月 高校生ハルオJrの戦略
第57話 2012年10月 高校生ハルオJrの戦略

第56話 2012年10月 ハルオJr一日講師in安房中学校のハイライト】


安房中学校からの依頼を受け、中学生に講義をするハルオJr。
憧れだった教壇に立ち、プロジェクトの説明をしていくのであった。
話の流れはハルオJrの学生時代へ。ハルオJrの受験戦略とは?


登場人物一覧


―――2012年10月 安房中学校―――


ハルオJr:「ボクは一般受験を受けていないので、あまり参考にならないかもしれませんが…この中にも大学受験まで考えている子もいるでしょうからボクの高校時代の受験戦略についてお話しますね。
屋久島の中学生は半分は島外の高校にいきますよね。今は少し島外に行く比率は下がっているそうですが。
ボクも鹿児島市内の高校へと進学しました。大学受験を考えて、です。」


Jr:「部活もしていたし、行事なんかにも参加したいタイプでしたし。イベント事が好きなんでしょうね、きっと。
もちろん、10代のころですから友達と遊んだりもしたい年頃です。
先生たちから見てもあんまり勉強熱心な生徒には見えなかったでしょうね。
ま、もともと割とボーっとしているところもありますからね。
それでも一応大学受験は視野に入れていたわけです。だから進学クラスにいました。」


Jr:「進学クラスは2クラスあって、受験戦略を考えるきっかけになったのも隣の進学クラスの担任がきっかけでした。隣のクラスの担任は高校のOBだったんですけど、嫌味なヤツだったんですよ。
本当はクラス違うし、教科担当でもなかったから関係ないはずだったんですけどね…。」


―――ハルオJr高校時代(高校2年生夏)―――


隣のクラスの担任:「お!ハルオJrくん。こんにちは。」


Jr:「こんにちは。(嫌なヤツに会ったなぁ…。)」


隣坦:「行事なんかにも積極的に参加して感心じゃないか。…でも、それじゃあ勉強してる時間なんかないんじゃないか?」


Jr:「…そうでもないですよ~。」


隣坦:「進学考えてるんだろう?ちゃんと行く専門学校決めとけよ~。」


Jr:「…。(うわー。むかつく。なんで隣の担任に言われなアカンねん!)」


――――――――――


Jr:(隣の担任むかつくわー。OBで『オレは高校時代むちゃくちゃ勉強してた』とか言ってたけど、関係ないやろ。
きっと、体育祭やら文化祭やら部活やらやって楽しそうな学生生活が気に入らんのやろうなー。)


Jr:(!だったら、学生生活を楽しみつつ大学にいってやろうじゃないの。でも…どうしたら…?)


Jr:(!!そうだ!『推薦入学』という手がある…!!)


ハルオJr学生


Jr:(推薦入学は基本的に小論文と面接。なんかしらんけど、両方得意だし、それは問題ない。
あとは…内申点だな。…部活を続けること、生徒会などに参加すること、学校行事の実行委員。他の行事にも積極的に参加しよう。)


―――2012年10月 安房中学校―――


生徒E:「それでどうなったんですか?」


Jr:「戦略どおりです。部活を続けつつ、生徒会の端役につきました。執行部ではなく委員会の会長です。たしか学習委員長でした。
体育祭での応援リーダーや文化祭実行委員をしたり、英語の弁論大会に出たり。
他にも修学旅行が中国だったんだけど、クラブ活動で中国語講座があってそれにも参加しました。
内申点はかなり意識していましたね。頭から推薦狙いだったので。
小論文の練習は少しはしたかな。もともと文章を書くのが好きだったのもあって、全然苦痛じゃなかったです。」


生徒F:「結構忙しかったんですね。」


Jr:「うーん。そうでもないよ。友達とは遊んでたし。楽しかったです。」


生徒G:「それで、結果はどうだったんですか?」


Jr:「狙い通り推薦をゲットしました。それでクリスマスには合格が決まっていました。
クラスでも1,2番目に早い合格でした。ちょっと怪我していたので病院のベットで受け取りましたけど。」


先生:「でも、誰でもできるやり方ではないですね。」


Jr:「そうですね。内申点を意識して学生生活を送るとなると、ちょっと捻くれてないと。それに行事関係は参加人数が限られていますからね。
まあ、メンドクサイから参加したがらない人がほとんどなので競争はありませんけどね。
同じことをする必要はないけど、内申点ってバカにはできないから行事には積極的に参加するのはおススメです。みんなでワイワイするから楽しいし、充実しますよ。思い出にもなるし。」


学生生活を楽しみつつ、あまり勉強しないで大学に合格する戦略を考えていた学生ハルオJr。
それは内申点を上積みし、推薦を受けるというものだった。
そのために積極的に行事に参加し、役職に就き学生生活を送ったのだった。
しかし、学校から送られてきた感想文には受験戦略の感想しかなく、
講師として屋久島農園再生プロジェクトの話をするという点では戦略間違いをしていたことを知るのはもう少し後の事になるのであった。
次回"第58話 2012年10月 復活の兆し"に続く。


登場人物一覧


バックナンバー
第1章 「農園再生導入編」まとめ(第1話~第14話)
第2章 「プロジェクト始動編」まとめ(第15話~第25話)
第26話 2011年12月 第一号モニター
第27話 2011年12月 平地と斜面
第28話 2011年12月 息子よ、サポートメンバーは集まっているか
第29話 2012年3月 こだわりの土づくり
第30話 2012年3月 土作りの次は栄養を
第31話 2012年4月 予想外のスピード
第32話 2012年4月 太陽の恵みを取り込め
第33話 2012年4月 激論!父vs子
第34話 2012年5月 いつもの作業風景
第35話 2012年5月 電気を通すために
第36話 2012年6月 世代交代?
第37話 2012年6月 無視できない存在
第38話 2012年6月 備えあれば
第39話 2012年6月 ハルオJrへの相談
第40話 2012年7月 父の正論と息子の理論
第41話 2012年7月 ナカラセくん召喚
第42話 2012年7月 園長のお話
第43話 2012年7月 そうだ、研修に行こう!
第44話 2012年7月 お前の考えてる事が分からない
第45話 2012年7月 それこそが村おこし!
第46話 2012年8月 東京からの応援団
第47話 2012年8月 農園再生プロジェクトver.2.0
第48話 2012年8月 自分にはない才能
第49話 2012年8月 変色の病
第50話 2012年9月 農業と福祉のコラボへ
第51話 2012年9月 農園再生プロジェクトの意義
第52話 2012年9月 YACTIVE構想
第53話 2012年9月 まきこんだ広がりのその先
第54話 2012年9月 再生農園を見に行こう
第55話 2012年9月 ピンポイント暴風
第56話 2012年10月 ハルオJr一日講師in安房中学校
[2013/05/14 17:58 ] | 農園再生プロジェクト | コメント(0) | トラックバック(0) | page top
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