- 2023 . 09 «
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14
- 15
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20
- 21
- 22
- 23
- 24
- 25
- 26
- 27
- 28
- 29
- 30
- 31
第56話 2012年10月 ハルオJr一日講師in安房中学校
【第55話 2012年9月 ピンポイント暴風のハイライト】 台風による局所的な暴風により、根っこから引っこ抜かれていた木が2本、枝が折られた木が3本の被害を被ったハルオJr。 そんな意気消沈の中、ハルオJrに依頼が舞い込む。それは中学校からの講義依頼だった。 登場人物一覧 ―――2012年9月某日――― プルルル…ガチャ。 ???:「もしもし、ハルオJrさんでしょうか?」 ハルオJr:「はい、そうですけど?」 ???:「安房中学校ですが、ハルオJrさんにお願いがありまして。」 解説:安房地区は屋久島の東南部になります。安房小学校、安房中学校のエリアになりますが、いずれもハルオJrが卒業した神山小学校、岳南中学校の隣の学校となり、部活動やその他で交流が昔からある学校なのです。 Jr:「え?はい。えーと、なんでしょう??」 安中:「実は我が校で『職業人に学ぶ』という授業がありまして、外部講師に講義をしていただくのです。農業分野で少し変わった事をされているようなので、生徒の視野を広げるという意味でも、屋久島の農業も若い人が携わっているということを分かってもらうためにも是非講師をしていただけないかというお願いなんです。」 Jr:「本当ですか?一度教壇って立ってみたいなーと思っていたんですよ!是非、是非やらせてください。 …あ。」 安中:「何か?」 Jr:「一般的な農業分野の話とは少し離れてしまうかもしれませんけどいいですか?」 安中:「もちろんです。それが狙いでもありますし。それからハルオJrさんがどんな学生時代を送ったかも話していただけるとありがたいんですが。」 Jr:「わかりました!なんせ初めてのことなので不慣れですがヨロシクお願いします!」 ―――2012年10月 安房中学校――― ![]() Jr:「…はい、ということで、ただいまご紹介に預かりましたハルオJrと言います。ヨロシクお願いします。」 生徒一同:「よろしくお願いします!!」 Jr:「私は『屋久島農園再生プロジェクト』を立ち上げて、耕作放棄地の再生に取り組んでいます。あ、耕作放棄地というのは手を入れてしばらく経って荒れてしまった農地のことね。」 Jr:「まあ、話せば長くなってしまいますが第1章 「農園再生導入編」まとめ(第1話~第14話)というようなことがあって、プロジェクトが始まっていきます。」 Jr:「それで第2章 「プロジェクト始動編」まとめ(第15話~第25話)というような考えで現在プロジェクトを進めていっています。」 生徒A:「あのー、説明が雑じゃないですか?」 Jr:「いや、まあそこは察していただければ…と思います。ポイントはプロジェクトサポートメンバーという仲間を集めてその支援をもとにプロジェクトが進んでいるということです。だから現在のプロジェクトには『お客様』という人はいません。みんなメンバーだからです。」 Jr:「ちょっと難しいかもしれませんが、屋久島農園再生プロジェクトのように社会問題の解決を目的としたビジネスモデルをソーシャルビジネスというそうです。つまり社会的な事業ということですね。」 Jr:「ボクは君たちが大人になった時に屋久島でこういう事を一緒にできたら面白いだろうな、と思っています。」 生徒B:「それは農業とは違うんですか?」 Jr:「農業の一部でもありますし、既存の農業の枠組みからすると違うとも言えます。ま、ボクはどちらでもいいと思いますけど。あんまりそういうのにとらわれ過ぎない方が面白いと思いますよ。さっき、一緒に…と言ったけど、別に農業分野でのことだとは考えていません。他の分野で一緒になにかやっても面白いでしょ?」 Jr:「今、プロジェクトは農業と社会問題という組み合わせですが、この分野は非常にすそ野が広いんです。実は福祉分野だったり、教育分野だったりに今後幅を持たせて活動をしていこうと考えています。こうやって今日話をさせてもらっているのもその一環で、こういうことをしていると知ってもらうことと、将来の仲間を探すということが目的だったりします。」 生徒一同:「へー。」 Jr:「まだ構想段階で実際に始まっていないので具体的には話せませんけど。長くなるしね。」 生徒D:「どういう勉強をしたら、そういったことが考えられるんですか?」 Jr:「うーん。どうなんだろうね。そんなに必死に勉強してきたってこともないしなぁ。ひとつ言えるのは色んな人とあったり、色んなものを見たりした方がいいということですね。おかげさまでボクはずっと恵まれていて、いろんな人に会ってたくさんの話を聞かせてもらっています。人の話を聞くというのは圧倒的にプラスになると思います。あとは、本を読んだり漫画を読んだり、テレビゲームしたり、テレビ見たりというのも案外プラスになりますよ。」 生徒E:「漫画とかゲームでもいいんですか?」 Jr:「いいと思うよ。少なくともこのプロジェクトにはそういった分野から得た知識もかなり入って出来ているので。」 先生:「ハルオJrさんはどんな学生時代を過ごしたんですか?」 Jr:「えーと。実はボクは一般入試というのを受けたことがありません。大学も推薦入試で行っています。ちょっと考え方がひねくれていたんで、そうなったんですけど…。この中にも大学進学を考えている人もいるでしょうから、お話してみましょうか。あんまり参考にならないかもしれませんが…。」 先生:「是非、よろしくお願いします。」 安房中から講義の依頼を受けたハルオJr。緊張しながらもやってみたかった教壇に立つという行為に興奮しつつ生徒たちに話をするのであった。 高校生時代のハルオJrはどのような考えをもって受験にのぞんだのだろうか? 次回"第57話 2012年10月 高校生ハルオJrの戦略"に続く。 登場人物一覧 バックナンバー 第1章 「農園再生導入編」まとめ(第1話~第14話) 第2章 「プロジェクト始動編」まとめ(第15話~第25話) 第26話 2011年12月 第一号モニター 第27話 2011年12月 平地と斜面 第28話 2011年12月 息子よ、サポートメンバーは集まっているか 第29話 2012年3月 こだわりの土づくり 第30話 2012年3月 土作りの次は栄養を 第31話 2012年4月 予想外のスピード 第32話 2012年4月 太陽の恵みを取り込め 第33話 2012年4月 激論!父vs子 第34話 2012年5月 いつもの作業風景 第35話 2012年5月 電気を通すために 第36話 2012年6月 世代交代? 第37話 2012年6月 無視できない存在 第38話 2012年6月 備えあれば 第39話 2012年6月 ハルオJrへの相談 第40話 2012年7月 父の正論と息子の理論 第41話 2012年7月 ナカラセくん召喚 第42話 2012年7月 園長のお話 第43話 2012年7月 そうだ、研修に行こう! 第44話 2012年7月 お前の考えてる事が分からない 第45話 2012年7月 それこそが村おこし! 第46話 2012年8月 東京からの応援団 第47話 2012年8月 農園再生プロジェクトver.2.0 第48話 2012年8月 自分にはない才能 第49話 2012年8月 変色の病 第50話 2012年9月 農業と福祉のコラボへ 第51話 2012年9月 農園再生プロジェクトの意義 第52話 2012年9月 YACTIVE構想 第53話 2012年9月 まきこんだ広がりのその先 第54話 2012年9月 再生農園を見に行こう 第55話 2012年9月 ピンポイント暴風 |
|
| ホーム |
|