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第36話 2012年6月 世代交代?
【第35話 2012年5月 電気を通すためにのハイライト】 電気柵を使う準備を終えた父子。すべての農作業を無に帰す可能性のある害獣対策は重要なのであった。 事態は急展開を迎えようとしてるがそれを父子が知る由もないのである…。 ―――2012年6月――― ハルオJrはある場所を訪れる。 息子:ハルオjr:「お!お疲れさーん。」 ナカラセ:「お疲れ様でーす。」 ![]() 解説:ナカラセくんとはハルオ父子と同じ原集落で農業を営む農家の息子です。ハルオJrよりもなんと10歳も若い!そのくせ冷静でしっかり者なのです。 彼は高校卒業後、鹿児島農業大学校で農業の基礎と理論を修め、優秀な成績で卒業しました。その後すぐに屋久島にリターン。祖父と父のもとで農業を始めます(手伝いから)。 ただ理論だけを追い求めるのでなく、植物の状態を見極めながら理論だてて栽培方法を構築していくのを得意としています。そのため、若いのに非常に頼りになり、ハルオJrも分からない事があると彼に質問や相談をしたりします。(ハルオJrは素人なので、基礎から教えてもらえるのは非常にありがたい) 知識量と理路整然とした説明から周りの農家も一目置く、農家サラブレッドなのです。 ちなみにハルオ父とナカラセ父は村づくりの盟友でもあります。 Jr:「今度の体験なんだけど、パッションの受粉をさせてもらおうと思ってさー。」 ナ:「イイっすよー。」 解説:この時ハルオJrが訪れた場所はナカラセくんのパッションフルーツのビニールハウスでした。ナカラセくんはぽんかん、たんかん以外にもパッションフルーツの栽培にも力を入れています。そして収穫したパッションフルーツはやまんこ売店でも販売しています。 今年は農業体験のモニターの方にパッションフルーツの受粉もしていただきました。 Jr:「そういえばさ、このパッションってナカラセくんの経営になんの?」 ナ:「そうですね。まあ、本格的に始まったのが今年からなんで。」 Jr:「オレより10歳も若いのにスゴイよね~。自分で経営するなんて。」 ナ:「ハルオJrさんも(有)原の里の代表じゃないですか。」 Jr:「まあ、オレの場合は取り締まられ役だからね。ハハハ。」 ナ:「フフフ。そういうもんすかね~。」 Jr:「農業関係の方はもっと全くだね。」 ナ:「自分である程度の範囲を任せてもらえたりしないんすか?」 Jr:「しないよ。任されてんのはプロジェクトの情報発信の部分かな。」 ナ:「へ~。そうなんすか。今年からウチは経営全部ボクになるっすよ。」 ![]() Jr:「マジ!?(オレより10歳も若いのに!?)」 ナ:「はい。親父もやりたいことがあるからですね。」 解説:ナカラセくんが屋久島に帰って来たのはハルオJrより数か月早いだけです。だから、そのスピードっぷりにビックリしているわけです。 Jr:「ええ?ナカラセ父さんはそれでいいって!?」 ナ:「はい。まあウチは基本放任主義だし、親父もそこまで農業100%できたわけじゃないですからね。」 Jr:「信用されてんだね。」 ナ:「うーん。普通じゃないですか?」 Jr:(すげーなー。農業の勉強してきてるからな~。ん…もしかしてオレが信用されてないだけ?) Jr:「そうかな~?ま、とにかく体験当日よろしく。」 ナ:「はい。了解です。」 ―――その日の夜――― Jr:「…というような感じで、ナカラセくんに経営が移るんだって。」 父:ハルオ:「ふーん。」 Jr:「…。」 母:「まあ、ナカラセくんは農業の勉強して帰って来てるからね。」 Jr:(それにしても、10歳下だからな…。) 母:「いずれアンタもそうなるよ。」 Jr:「ああ。(なんだかオレの方がナカラセくんより年下みたいだわ…。)」 Jr:(なんかこのままじゃイカンような気がしてきた。プロジェクトだってもっと進化させていきたいしな~) 父:「…。」 自分より年下のしっかり者ナカラセくんに後れを取ったような気がして違和感と焦りを感じる息子。 それに対し、何も言わない父。父子の関係が変わろうとしているのだが、この時は知る由もない。 次回"第37話 無視できない存在"に続く。 登場人物 ![]() ![]() バックナンバー 第1章 「農園再生導入編」まとめ(第1話~第14話) 第2章 「プロジェクト始動編」まとめ(第15話~第25話) 第26話 2011年12月 第一号モニター 第27話 2011年12月 平地と斜面 第28話 2011年12月 息子よ、サポートメンバーは集まっているか 第29話 2012年3月 こだわりの土づくり 第30話 2012年3月 土作りの次は栄養を 第31話 2012年4月 予想外のスピード 第32話 2012年4月 太陽の恵みを取り込め 第33話 2012年4月 激論!父vs子 第34話 2012年5月 いつもの作業風景 第35話 2012年5月 電気を通すために |
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