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第23話 プロジェクトと父の夢の接点
【第22話 プロジェクトからの広がり 将来の夢編のハイライト】 父子の将来の目標はプロジェクトの拡大となった。 父子で行う間はその準備期間となるという全体像が見えてきたのだった。 息子ハルオJrのいう、もう一つの展望とは? 父:ハルオ:「もう一つの展望っていうのはなんだ?」 息子:ハルオjr:「まあ、展望というほどの斬新さはないんだけどさ、前に言ってた夢があるじゃん。」 父:「夢?」 子:「あの、『農村まるごとツアー』ってやつ。」 解説:農村まるごとツアーとは、屋久島を代表する農村である原(はるお)集落をまるごと楽しんでもらおうという里の観光構想です。 原集落には民宿などの宿泊施設、飲食店があり、山のガイド、シーカヤックガイドが住んでいます。千尋の滝などの観光資源にも恵まれています。さらに農村ですので農地を使っての農業体験も可能です。 そのような農村にあるものを活用し、さらに文化や慣習も含めてまるごと楽しんでもらう体験型ツアーをイメージしています。 これは父ハルオの数年前から抱く夢なのです。 参照:第8話 農と業と農業 ![]() 父:「それがどうした?」 子:「農園再生体験をするって言ったじゃない?それを拡大させていけば、将来的に可能じゃないかって思ったんだ。」 解説:屋久島農園再生プロジェクトは 父:「なるほどな。」 子:「現時点でさ、お客さんがある程度集まるってなれば協力してくれそうな人っているじゃない。民宿もレストランも。」 父:「そうだな。」 子:「そうなると、農園再生体験だけじゃ限られてくるから、農業体験って形で協力してくれる農家がいれば広がる可能性があるんじゃないかって思って。」 父:「実は、農業体験とか観光農園に興味のある農家は何人かいるんだ。そういうことをやるってなったら協力しますよ、と言っているからな。」 子:「へえ!それなら集客と事務業務…というか調整役がいれば成り立つかもしれんね!」 父:「そこが一番難しいんだがな。」 子:「もちろん、今すぐに出来ることじゃないから。プロジェクトで農園再生体験をやりながらノウハウと経験を積んでいけば実務レベルでの問題点とか出てくるだろうから、そういうのを一通りやってみてからいけそうだったら周りを巻き込んでいくって形がいいのかもね。」 父:「そうだな。それが現実的ってもんだろうな。」 子:「よし!これで基本的な構想はいいね。」 父:「確認なんだが、基本的なシステムとして5000円のサポートをもらって、たんかんを5kg送る、メールマガジンを送る。この2つはいいんだが、サポートメンバー証はどうするんだ?」 子:「え?…考えてなかった…。」 息子ハルオJrの考えていた、もうひとつの構想とは父の夢とプロジェクトとの融合だった。 これでプロジェクトの基本的な構想は出来上がったのだが、 もっと基本的なシステム面のサポートメンバー証をまだ考えていなかった。 次回"第24話 農家の手作り" に続く。 登場人物 ![]() ![]() バックナンバー 第1章 「農園再生導入編」まとめ(第1話~第14話) 第15話 農園再生の弱点 第16話 父よ、「CSA」を知っているか? 第17話 本当に得たいものは得難い存在 第18話 肝心なのは共有すること 第19話 プロジェクトの骨子 第20話 目指すべき地点 第21話 プロジェクトからの広がり 近未来編 第22話 プロジェクトからの広がり 将来の夢編 |
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