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第20話 目指すべき地点
【第19話 プロジェクトの骨子のハイライト】 ![]() いよいよ見えてきた「屋久島農園再生プロジェクト」の基本構造。 この骨子をもとにプロジェクトが形作られていく。 息子:ハルオjr:カタカタカタ…。「なるほど。よし!」 父:ハルオ:「何がなるほどなんだ?パソコンに向かって…。変なヤツだな。」 子:「うるさいな!それよりもさ、いいアイデアがあるんだけど。」 父:「なんだ?」 子:「前の会社の時に一緒だった八女さんって人がいるんだけどさ、その人にこういう企画をやろうって考えてます、ってメールを送ってみたんだよ。」 解説:八女さんは熊本在住の方です。某企業で企画・開発を専門にされていた技術者の方で、現在は技術系企画・開発コンサルタントをされています。 息子の企画手法の師匠で、現在でもいろいろなアドバイスをいただいています。 名前は彼の出身地からとりました。 父:「それで?」 子:「そしたら、参加型の企画だから共有できる『ゴール』を設定してみたらどうかってアドバイスをもらった。」 父:「ゴール、か。」 子:「うん。どのような状態になったら農園が再生出来たのかってことが分かれば、状況の説明もしやすいし、何よりサポートメンバーも参加しやすいと思う。」 父:「通常、たんかん園は10aあたり1.2トンの収獲があるって言われている。これが基準になるだろうな。」 子:「再生農園でそれは可能?」 父:「時間をかければ可能だろうが、どのくらいかかるかは分からんな。」 子:「再生農園ってことを考慮して、もうちょっと少なくてもいいかもしれんね。10aあたり1トンくらいだったらどうだろう?」 父:「妥当なところだろうな。だが、たまたま豊作の年に当たってそれを達成したとしても、ゴールにしてしまうのか?」 子:「ああ…そういうこともあるのか。たまたま豊作の年があって、それで達成しても意味がないね。…じゃあ、確実性をもう少し付け加えて、3年連続で10aあたり1トンを達成できた時、だったらどうだろう?」 父:「それなら、再生出来たっていえるかもしれんな。それがいい。」 子:「じゃあ、それでゴールは決まりだね。さて、次は展望だな…。」 父:「展望?」 子:「うん。だって、農園を再生させて終わりですってだけじゃつまらないじゃない?そこから何かないとさ。それに、このプロジェクトを知ってもらうとか興味を持ってもらう方法も考えないといけないし。」 農園再生のゴールは「3年連続で10aあたり1トン以上の収穫が出来た時」に決まった。 次はプロジェクトの展望だと息子はいう。 次回"第21話 プロジェクトからの広がり 近未来編"に続く。 登場人物 ![]() ![]() バックナンバー 第1章 「農園再生導入編」まとめ(第1話~第14話) 第15話 農園再生の弱点 第16話 父よ、「CSA」を知っているか? 第17話 本当に得たいものは得難い存在 第18話 肝心なのは共有すること 第19話 プロジェクトの骨子 |
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