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第14話 作業効率と立地
【第13話 うごめくもののハイライト】 第二の再生農園、第二再生たんかん園で「テッポウ」との死闘を繰り広げつつ、 導入作業を終えた父子。 次は第三の再生農園、再生ぽんかん園の作業へと取り掛かる。 そこで父子を待っているものとは…? 父:ハルオ:「さて、次はここだな。」 息子:ハルオjr:「これはまた…すごいな。」 ![]() 父:「段々畑だから、機械が入れられん。草刈り機でやるしかないな。」 息子:「ああ…たしかに。あれを背負って坂道登るのはしんどいなぁ…。」 ![]() 父:「若いんだから、上の方は任せたぞ。」 息子:「ええぇ…。まあ、しかたない。」 ![]() 息子:「うわっ。斜面だから足場も悪いじゃないか!こりゃ、急がず慎重にやらんといかんな。」 解説:この再生ぽんかん園は山の斜面を切り拓いた段々畑になっています。 数十年前に開拓されたそうですが、道の狭さから重機は入れられなさそうです。当時の農家の方の仕事量には感服します。 ただ、一つの段の面積が狭いので、作業効率は悪いです。なので、草払いだけで3日かかりました。 父:「やっぱり、昔の農園って感じがするな。」 息子:「そういえば、あんまり見ないよね。段々畑。」 父:「まあ、平地の方が作業しやすいし、安全だからな。」 解説:現在の農業では機械を使って効率をあげている部分があります。果樹は機械を使う割合は少ないですが、それでも草払いや運搬などは機械を使います。傾斜があったり、面積が狭いと機械を入れられないので、必然的に手作業が増え効率が悪くなってしまうのです。 そのため、現在の農園は平地が一般的です。 父:「おい!来てみろ!!」 息子:「なんだよ?」 父:「これを見てみろ。」 ![]() 息子:「おお。原(はるお)集落が一望できる!!」 父:「眺めは最高だろう。」 息子:「おお、海まで見えるから気持ちイイ!!」 父:「作業はしにくいけど、こういう段々畑の方がいいこともあるんだ。」 息子:「それは?」 父:「日当たりがいいんだ。だから、おいしい実がなる。」 息子:「なるほど…。作業は非効率だけど、味はいいのか…。眺め…ロケーションもイイ…。ブツブツ…。」 父:「どうした?」 息子:「…いや、なんでもない。」 父:「そうか。とりあえず、作業を済ませてしまおう。」 息子:「そうだな。」 ~1週間後、夕方~ 父:「さて、ここも導入作業としてはとしてはこんなもんかな。」 息子:「…また、再生農園増やすとか言い出さないよな?」 父:「さすがに今の段階ではこれが手いっぱいだな。」 息子:「だよな。」 息子:「…あのさ、ちょっと考えてたんだけど。」 父:「最近、黙り込んだり、ブツブツ言ってたのはそれが原因か?」 息子:「うん。ちょっと引っかかることがあったんだよ。」 第三の再生農園、再生ぽんかん園の導入作業を終えた父子。 これで、導入作業は全て終了した。 息子:ハルオJrの「ひっかかること」とは一体!? 次回"第15話 農園再生の弱点"に続く。 登場人物 ![]() ![]() バックナンバー 第1話 息子よ、「耕作放棄地」を知っているか? 第2話 息子よ、これが「耕作放棄地」の問題だ! 第3話 父の決断 第4話 父子で道を切り拓け! 第5話 光をさえぎるもの 第6話 地をはうもの 第7話 父の夢 第8話 農と業と農業 第9話 人間だって同じ 第10話 思い切りが肝心 第11話 再生者の責任 第12話 再生農園拡大!? 第13話 うごめくもの |
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