屋久島農園再生プロジェクト

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第7話 父の夢
第7話 父の夢


第6話 地をはうもの のハイライト】
伸び放題、枯れ放題の雑草を伯父の力も借りて整備した父子。
見た目は農園らしくなったものの、まだスタートラインに立っただけだった。
そして、それは父の夢のスタートラインであるという。
父の語る夢とは?


父:ハルオ:「父さんにはな、区長時代からの夢があるんだ。」


解説:父:ハルオが原集落の区長に就任したのが、2005年。2005年度~2008年度の四年間区長の職に就いていました。


息子:ハルオjr「どんな夢?」


父:「この原(はるお)集落には色んな観光資源があるだろ?」


解説:「はるお」は原の方言の読み方です。意味は「原っぱ」。口語であり、住所などの公称は「はら」となっています。「はろお」とか「はろう」とも聞き取れますが、表記する場合は「はるお」が定着しています。父子の名前もこの方言から取っています。詳しくは登場人物の紹介をそれぞれ参照してください。


子:「ああ、たしかに。千尋(せんぴろ)の滝とか、
090119-112522.jpg


モッチョム岳とか、
DSC_0184.jpg


やまんこ湧水とか、
haikei.jpg
まあ、いろいろあるね。」


父:「それから、民宿もあるし、レストランもあるし、山岳ガイドや海のガイドも住んでいる。」


子:「うん。」


父:「それで、屋久島を代表する農村でもある。」


子:「だから?」


父:「だからな、農業体験とか観光農園をやって、それと原(はるお)の観光を組み合わせる。」


子:「ほう。」


父:「文化とか慣習も含めて、集落をまるごと楽しんでもらうっていうのをやりたかったんだ。」

marugoto.png



子:「面白いけど、四年間の区長じゃ厳しいね。」


父:「まあ、原(はるお)は連続の任期が最長4年までって決まっているからな。でも、これは区長だけじゃどうにもならんことだしな。」


子:「集落中の事業者の協力がないとね。それを取りつけるのが一番難しそう。」


父:「そうなんだ。だけど、この農園再生と農業体験を組み合わせられれば、とりあえず最初の形が見える。人間、出来るか出来ないか分からないものに簡単にのっては来ないだろう。だから出来る、出来そうってところを最初に見せることが第一歩だと考えていたんだ。」


子:「ふんふん。」


父:「そして、もう一つ新しい夢が出来た。農園再生という新しい取り組みを始めただろう?これは、多分意味のあることだと思っている。将来も原(はるお)集落が農村であるために。」


子:「あのさ、集落は農村集落じゃないといかんのかな?」


父:「今の集落の行事とか慣習とか、いわゆる文化として受け継いでいるものは、農村集落だからこそ出来たものなんだと思う。農村集落だから受け継いでこれたと思う。集落の人と人との付き合い方とかも含めてな。」


子:「葬式があった時に集落の人がみんなで見送りするみたいな?」


解説:原集落では集落全体で一つの家族のような伝統が残っています。それは普段生活している時には全く意識していませんし、近い血縁以外を家族だと思ってもいません。しかし、例に出したように葬儀の際、出棺した霊柩車が集落の中を通る時には集落の人々が道端に出て見送ります。これは集落をひとつの「繋がり」だという意識がなせる伝統だと思います。心温まる光景だと思いました。他にもその「繋がり」を思わせる慣習や伝統は生活の中に度々出てきます。


父:「そうだ。そういう所が一番残していかなければいけないと父さんは思っている。そのためにも農村であり続けることが必要だと思うんだ。」


子:「確かに、そういうの無くなったら原(はるお)らしさみたいな所はないかもなぁ。」


父:「だから、この農園再生の輪を広げていきたい。これが新しい夢だな。」


子:「どうやって農園再生を広げるつもりなの?」


父:「そういう事をやってる奴がいる、って知ってもらえるようになれば、何のためにやってるかって分かってもらえる日が来る。そうすれば、その活動に共感してくれる人が出てくると父さんは信じてる。」


子:「…。」


父:「どうした?」


子:「うーん。よく分からんが、ちょっと引っかかるというか…。」


父:「どこがだ?」


子:「うまく言えん。…ま、いっか。」


父:「とにかく、そういうわけだから、農園再生をやっていくぞ。」


子:「ああ、農業が忙しくなっていくなぁ…。」


父:「あのな、農園再生は農業じゃないぞ。」


父には何年も温めていた夢があった。それは集落が農村として維持し、
集落の人たちが手を取り合ってひとつの事業を推し進めていくということだった。
そのための試金石として農園再生を行っていきたいのだという。
会社経営、これまでの農業と並行して行う農園再生。
農業部門が忙しくなるとつぶやく息子に父が言った
「農園再生は農業ではない」という言葉。その真意とは?
次回、"第8話 農と業と農業"に続く。


登場人物
yoshimasa父:ハルオ

tonmo201110 (3)息子:ハルオjr


バックナンバー
第1話 息子よ、「耕作放棄地」を知っているか?
第2話 息子よ、これが「耕作放棄地」の問題だ!
第3話 父の決断
第4話 父子で道を切り拓け!
第5話 光をさえぎるもの
第6話 地をはうもの
[2011/12/22 23:21 ] | 農園再生プロジェクト | コメント(0) | トラックバック(0) | page top
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