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屋久島農園再生プロジェクト

第38話 2012年6月 備えあれば
第38話 2012年6月 備えあれば

第37話 2012年6月 無視できない存在のハイライト】
害虫をはじめとする虫の存在も農園を全滅に追い込む可能性のある脅威なのだった。
農家が戦う相手は意外と多いのである。最大の強敵が近づいてくるのであった。


―――2012年 6月―――

早い台風が発生し、屋久島に近づいていた。

息子:ハルオjr:「何回台風情報とにらめっこしてんの?見ても変わらないって。」


父:ハルオ:「少し進路がずれただけでも影響が変わってくるんだ。風向きでも全く違う。」


解説:屋久島の農家にとって、最大の脅威と言えば台風です。大きくて強い台風が直撃した場合、最悪農産物が全滅することもあります。天災なのである程度は仕方ない事とはいえ、農家の心配は尽きることはありません。


子:「だからって、台風の進路を変えられるわけじゃないでしょ。」


父:「それは、そうなんだがな。さて、台風も近づいてきていることだし対策にいくか。」


―――農園―――


子:「なにするの?」


父:「幼木が強風で折れてしまわないように、鉄の棒で補強、固定する。」


子:「了解。」


父:「体重をかけて、ぐっと深くまで棒を差し込んでくれ。」


子:「分かった。」


父:「棒を差し込んだら、木に傷をつけないように注意しながらひもで固定していくからな。」


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―――数時間後―――
子:「さて、これで全部の固定が終ったね。」


父:「明日の台風が影響がないことを祈るしかないな。」


―――翌日 午後―――

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子:「台風も過ぎ去ったし、今回は直撃をまぬがれたみたいだしよかったよかった。」


父:「見回りの結果も特に影響はなかったみらいだしな。」


子:「ああ。」


父:「ただ、潮があがっていたようだから水をかけておかないとな。」


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解説:台風が来ると海水が風で吹き上げられます。海に近い農園はその潮をかぶることになります。すると枯れてしまったり、悪い影響があるのです。だから、スプリンクラーなどで水をかけて塩を洗い流してしまいます。


父:「これでよし。ただ、台風のシーズンはこれからだからな。」


子:「秋までは台風との戦いが続くわけだからなー。」



最大の敵、台風に備えた父子。今回は直撃をまぬがれたが、脅威であることに変わりはないのである。
梅雨が続く6月。ハルオJrに新たな情報がもたらされるのであった。
次回「第39話 ハルオJrへの相談」に続く。


登場人物


yoshimasa父:ハルオ


tonmo201110 (3)息子:ハルオjr



バックナンバー
第1章 「農園再生導入編」まとめ(第1話~第14話)
第2章 「プロジェクト始動編」まとめ(第15話~第25話)

第26話 2011年12月 第一号モニター
第27話 2011年12月 平地と斜面
第28話 2011年12月 息子よ、サポートメンバーは集まっているか
第29話 2012年3月 こだわりの土づくり
第30話 2012年3月 土作りの次は栄養を
第31話 2012年4月 予想外のスピード
第32話 2012年4月 太陽の恵みを取り込め
第33話 2012年4月 激論!父vs子
第34話 2012年5月 いつもの作業風景
第35話 2012年5月 電気を通すために
第36話 2012年6月 世代交代?
第37話 2012年6月 無視できない存在
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[2012/09/22 17:18 ] | 農園再生プロジェクト | コメント(0) | トラックバック(0) | page top
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